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ウロリチンAの安全性について
- 2023/11/27
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最近、ザクロの含む成分で急速に注目を浴びているウロリチンAですが、安全性について問題はないのでしょうか?
ウロリチンAの研究で世界をリードしているAmazentis社の研究データがあるので、そちらを今回は解説していきましょう。
<安全性研究の要旨>
ウロリチンは、エラジタンニンや、ザクロ、ナッツ、特定のベリー類などのエラグ酸が豊富な食品を摂取した後に腸内で生成される代謝産物です。
ウロリチン A (UA) は、ヒトにおけるウロリチンの主要なアイソフォームの 1 つであり、説得力のある生物学的活性を実証しており、UA を直接摂取することによる潜在的な利点が示唆されています。
しかし、UA の直接投与の安全性の評価はまだ発表されていません。
この研究の目的は、ラットに経口投与された合成 UA の遺伝毒性、毒物動態、および反復投与の安全性を初めて調査することでした。
一連の遺伝毒性アッセイにより、UA には遺伝毒性がないことが実証されました。
ADME 研究では、グルクロン酸抱合型およびスルホン化型の UA が、経口投与および静脈内投与後の主な代謝産物であることが示されました。
28 日間の研究 (0、0.175、1.75、および 5.0% UA を食事に混合) および 90 日間の研究 (0、1.25、2.5、および 5.0% UA を食事に混合) では、臨床パラメーター、血液化学、または血液学であり、標的臓器や特定の毒性メカニズムは示されていませんでした。
NOAEL は試験された最高用量で、食事中の UA 重量の 5%、または 90 日間の経口試験における雄で 3,451 mg/kg 体重/日、雌で 3,826 mg/kg 体重/日でした。
<結論>
この研究では、広範な一連の試験を使用した前臨床モデルにおける UA への直接経口曝露の安全性プロファイルが初めて説明されています。
in vitroおよびin vivo小核アッセイと ADME プロファイリングを使用して、経口送達後の全身曝露後も UA が非遺伝毒性であることを実証できました。
反復投与の 28 日間および 90 日間の研究では、臨床化学、血液学、または尿検査に変化は示されず、病理組織検査では標的臓器毒性は示されませんでした。
<まとめ>
この研究ではラットを活用し、ウロリチンを様々な量で投与することによりその影響を見ていきましたが、様々な切り口で見ても毒性はなかったという内容です。
カラダに良いものだと思って、多く摂ると身体に悪影響が出るものもあります。そういうリスクも考えての研究だったと思いますが、特に特筆すべきリスクはなかったというのがこの研究の答えのようです。
こういう研究がきちんとなされると安心感が増しますよね。